こんにちは。台北在住6年目の のびたです。
台湾に住んでいる皆さんは、日常の移動手段はどうしてますか??
MRT、バス、車、原付バイク、自転車、徒歩。
ただ、MRTやバスは、乗り換えが煩わしい。
車や原付は、事故に巻き込まれそうで怖くて乗れない。
だけど歩きや自転車だと、夏は暑くて汗だく!
実際私も妻も、日本からロードバイクわざわざ持ち込んだのですが、ほぼ乗ってません汗。
特に大変なのは、子供の幼稚園の送り迎えです。
そんな時目に留まったのが、道を走る電動自転車!
ただ、街を走る電動自転車の多くは、とても大きかったり、デザインがちょっと。。。というものが多いのも事実。
その中で、数は少ないですが、おしゃれでかわいい電動自転車をたまに見かけるように。
それを調べて、探して、買って、半年ほど乗ってみました。
わかったことは、非常に快適で、日本よりも電動自転車を利用するメリットが大きいです!
そこで今回は、台湾の法律的な背景も含めた電動自転車事情と、おしゃれでかわいい電動自転車を紹介したいと思います。
いい点も悪い点も含めて解説していきます。
この記事を読めば安心して、台湾の街で快適に・おしゃれに電動自転車が乗れますよ!
台湾の電動自転車事情
まずは台湾の電動自転車に関する法的背景や日本との違い、台湾の電動自転車の走行環境から見ていきましょう。
法的には大丈夫?
結論から言うと、台湾の電動自転車関連の法律や決まりは、日本よりも柔軟です。
非常にユーザーに使いやすくなっていると言っていいでしょう。
台湾の電動自転車の定義と運用ルールについて、非常によくまとまっているサイトの図を用いて説明します。
台湾では、「時速25km以下の軽車両」を電動自転車と電動アシスト自転車に分類しています。
(時速25km以上の速度が出るものは、一律(電動)バイクになります。)
そして電動自転車と電動アシスト自転車の違いは、「ペダルがあるか無いか」です。非常にシンプルですね。
電動自転車と、電動アシスト自転車のルール上の違いは下の図を参照してください。
ポイントは、免許の要不要、ヘルメットの着用義務、二人乗りの可否です。
時速25km以下で走るペダルありの電動自転車は全て「電動アシスト自転車」となり、免許やヘルメット無しで乗れ、子供も乗せられるということです。
(もちろん安全のため、時速25kmと言わず適切な速度で走行し、ヘルメットもご自身の判断で着用することが望ましいのは言うまでもありません。あくまでここでは法律上ではどうなっているかの確認です。)
ただ、自分の欲しい・持っている電動サイクルが、ちゃんと電動自転車・電動アシスト自転車に分類されているか不安だという方もいることと思います。
そう言った場合には電動自転車、電動アシスト自転車の認定を受けた「標章」を確認すれば確実です。(図の一番下に載っている、イナズマのマークです)
日本との違い
ここで日本の電動アシスト自転車に関する決まりを確認しておきます。
日本の電動アシスト自転車に関しては、下記の通り、速度によってアシスト割合などが決められています。
それを逸脱する場合、原動機付き自転車(原付)として免許やウィンカー、ミラーなどの装備義務が生じます。
台湾の自転車走行環境は?
台北などの都市では、自転車専用道や自転車走行レーン、歩車分離歩道などが近年整備されてきています。
その流れの大きな転機となったのが、今や台湾全土で展開するシェア自転車サービス「u-bike」です。
台湾の街中ではどこでも、当たり前のようにu-bikeの黄色(最近では進化したu-bike 2.0の白色)の自転車が颯爽と走っています。
大きな河川沿いにはサイクリングコースが整備されていたりします。
自転車に乗る人のマナーもいいと思います。
一方都市から外れると、歩道すらない道があったり、歩道が非常に狭い道があったりと、自転車には厳しい環境の場合もあります。
車の運転も荒いと言われているので、慣れないうちは、街中の整備された自転車道を走るのが快適かもしれません。
おしゃれデザインのInmotion P2
ここからは、私が買ったInmotionというメーカーのP2という電動アシスト自転車について紹介していきます。
Inmotionは中国の深圳に本社を構えるメーカーです。
読者の皆さんに買わせようとか、メーカーからキックバックをもらうとかではありませんので、ご安心ください。
いいところも悪いところも合わせてご紹介していきます。
電動自転車の一例として、台湾の方は(他のメーカーのものを含めた)購入の参考に、日本の方は海外の電動自転車事情の参考にしていただければと思います。
基本スペック
メーカーの製品ホームページにも載っていますが、基本スペックをわかりやすくして載せておきます。
サイズ 横102cm 高さ105cm 幅48cm
ハンドル部折りたたみ時 横102cm 高さ67cm 幅20cmになる
重さ 17kg
耐荷重 120kg
フル電動走行距離 30km
アシスト電動走行距離 60-70km
最高速度 30km/h
タイヤサイズ 12インチ
電動パワー 250W
バッテリー 36V 7.8Ah
充電時間と走行距離
メーカースペック表には載っていないのですが、充電時間は実測値で0%から100%まで4−5時間といったところです。
満充電で30km走れるので、街中を一日中走り回れて、夜寝ている間に充電するイメージです。
会社の通勤や休日のお出かけなどにちょうどいいかなと思います。
30km以上走る場合、バッテリーよりもシートや身体的疲労の方が問題になってくるので、「バッテリー容量が足りないな」と感じることはないですね。
ちなみに1回の充電でたくさんの距離を走れる方がいいという場合、P2Fというバッテリー容量増強型のタイプもあります。
走行方法、走った感じ
ペダルを漕ぐと電動モーターがアシストしてくる「アシストモード」と、右手のハンドル部にあるアクセルを回すと速度が調節できる「フル電動モード」の2種類の走行ができます。
アクセルはバイクと同じ要領で、ハンドルを捻った分だけスピードが出る仕組みです。
右手ハンドル部には4段階表示のバッテリー残量モニターも付いています。
私はフル電動モードが快適すぎて、アシストモードはほぼ使っていないですね。
フル電動モードでの走行は、非常に快適です。平坦な道での加速も十分。子供(10kg程度)を乗せても問題ありません。
坂道でも15km/hほどなら問題なく登っていきます。
よほど急な坂の場合、子供を乗せた2人乗りだと、きつい時があるくらいです。
スピードも25km/h出すと速いなと感じますが、不安定になることはないですね。
特徴
デザイン
タイヤサイズが12インチと小さくて可愛いデザインで、しかも折り畳めるというところでしょうか。
折りたたみは、ハンドル部分が半分に折れるイメージで、そこまでコンパクトにはなりません。
台北の街中を走っていると、よく「これはどこの電動自転車?」とか「どこで買ったの?かわいいね・かっこいいね」
などと話しかけられたりします。
まだ台湾ではあまり見かけず、走っていると週一回程度同型車とすれ違うといった感じですね。
子供椅子
メーカー標準ではありませんが、販売店で、子供用の椅子をオプションでセット販売していることが多いです。
椅子の種類も、サドルだけのものやフットレストや背もたれが付いているタイプなど数種類あります。
私も4歳の子供を乗せるため買いました。
もともとP2に取り付けるようにはできていないので、少しがたつきがあり最初は不安でしたが、問題なく使えています。
アプリ
Inmotionの専用アプリをダウンロードすると、自転車本体とBrueTooth接続でき、走行状態の詳細な確認ができます。
GPSスピードや%表示のバッテリー残量、バッテリー残量に応じた走行可能距離、地図アプリと連動した現在位置などが表示され、とても便利です。
キー
ハンドル部には、キーを差し込むロック部があります。
バイクと同じような感じで、キーを差し込んで回さないと電動モーターが動かないようになっています。
ただ、キーを差し込まずとも自転車としては走れてしまうので、盗難防止のため必ず物理的なロックも別途購入し、施錠しています。
購入と値段
私は本体、子供用の椅子、後部にとりつけるカゴ、ハンドルにつける携帯用のアタッチメントなどをセットにして19800元(約8万円)でした。
高いか安いかは、電動自転車に何をどのように求めるかによると思うのですが、個人的には非常にいい買い物をしたと感じています。
もし壊れたり、バッテリーがへたってきたとしても、またすぐに同じものを同じ値段で買うと思います。
購入場所
台湾の楽天のようなサイト、shoppeeに出品している販売店がいくつかあります。
実際に見て、乗ってみて、対人で購入したかったので、試乗ができる店舗があるここで購入しました。
試乗して購入契約をして、店舗で受け取りか自宅配送が選べました。
人気があるらしく、少し時間がかかり、納品まで1ヶ月ほどかかりました。
中国(深圳)からの輸入とのこと。
購入から納品まで、販売店の対応は非常に良かったです。個人というか家族でやっているお店のようです。
電動自転車の微妙なところは?
ここまで基本的にいいところばかりですが、微妙なところ・悪いところはないのでしょうか?
正直、基本的な使用・走行に不満は全くありませんね。
あえてあげるとすれば、以下のような点になるでしょうか。
ペダル走行
ペダルを漕いでの通常走行は、あまり快適ではないかもしれません。
特に子供の椅子をハンドルとサドルの間に取り付けている場合、子供椅子が足に当たってうまく漕げないと思います。
電動アシスト走行というよりは、フル電動自転車と割り切って乗れば問題はないのですが。
充電の手間
充電に数時間かかることも、デメリットといえばデメリットです。
ただそれにより、快適な電動走行が可能になると思えば、それほど苦に感じることはないと思います。
充電も、プラグを差し込むだけ。試したことはないですが、USB充電もできるとのことです。
一回パンク、でも自転車屋で直せた
メンテナンス関係はどうでしょうか?
半年の使用で、一回だけパンク、というか、タイヤの空気がゆっくり抜けていっているな、ということがありました。
この時は、近くのサイクルショップに持ち込んで、自転車同様のパンク修理をしてもらい、問題ありませんでした。
その他、バッテリーの劣化は今のところ全く感じないですね。
まとめ
以上見てきた中で、たびたび書きましたが、台湾生活の中で電動自転車を買って非常に良かったと感じています。
免許もヘルメットもなしで気軽に乗れて、ちょっとした買い物やお出かけ、散策に快適に出られます。
自転車のように自分で漕ぐのもいいですが、全く労力を使わずスイーっと移動するのも、風を感じられてとても気持ちいいですよ。
またおしゃれで可愛いデザインなので、そこも気に入っていますね。
子供を連れて素早く移動できるので、休みの日に公園や買い物に行くのが楽しくなりました。
以前ならベビーカーに乗せたり(嫌がって乗ってくれないこともある)、手を繋いでバスや電車に乗ったりして出掛けるだけで大変でした。
今はポンと椅子に乗せて、スイーっと走るだけです。
台湾住むなら、電動自転車が便利!
おしゃれな電動自転車に乗ってぜひ皆さんも便利に快適に暮らしてください。
プロフィール
のびた
- 野遊び台湾.net運営者
旅人
航空会社運航乗務員(15年くらい)
1980年生まれ 41歳
航空会社の転職を機に台湾に移住。
妻と子供と台北に暮らして5年余り。
体調不良になり一時休職したのをきっかけに
生き方をちょっとだけ見直した結果、ブログを始める。
台湾・旅・アウトドアを中心に楽しいことを発信していくつもりです。
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