こんにちは。のびたです。
長かったコロナ禍での海外旅行自粛。
コロナが明けて海外旅行へ行く際、ぜひ気をつけてほしいのが、海外でのスリ被害です。
スリ?!確かに旅行ガイドやネットでは注意って書いてあるの見るけど、実際スリなんてあるの?
何回か海外旅行行ったけど、スリなんて遭った事ないから大丈夫じゃない?
と思っていませんか?
あります!
私は海外で3回スリに遭いました。
2回は未遂でしたが、1回は財布をスられました。
しかも新婚旅行の開始初日に、です。
旅が始まったその日に所持金やクレジットカード、キャッシュカードが全てなくなる絶望感といったらありません…
海外のスリは大胆だったり、しばらく気づかないほど巧妙だったりします。
私のような絶望感と不安感、後悔を味わってほしくないと思い、今回の記事を執筆することにしました。
この記事を読んでもらえれば、スリがどこで、どのように起きるのか、そしてどうすれば防げるのかがわかります。
この記事を読めばわかること
- 海外のスリがどこで多発しているのか
- どんな状況で、どんな手口で遭遇するのか
- スリ被害を防ぐためにはどうすればいいのか
- スリ被害に遭いやすい状況と、どんな時に特に注意すればいいのか
私のスリ遭遇エピソードも読めます。
対策をしっかり守れば、言葉も通じない、知り合いもいない初めての国でスリに遭って絶望することもなくなります。
ぜひ最後までお付き合いください!
注意 !海外スリの実態
まずはスリの実態を見ていきましょう。
海外のスリ多発地域はどこ?
海外スリなんて、一体どこで起きてるの?と思う方。
ヨーロッパです。
ヨーロッパの大都市で起きています。
私もスリ(とスリ未遂)に遭遇したのは、パリとマドリード、バルセロナでした。
外務省によると、海外窃盗被害の約6割がヨーロッパで起きています。
なぜヨーロッパがこれほど突出しているのか?
私は「スリのほとんどは公共交通機関で発生している」と思っています。
被害件数を上から見ると、ヨーロッパ・アジア・アメリカの順です。
これは公共交通期間で移動する旅行者の数と一致しているのではと思うからです。
実際私もスリにあったのは、地下鉄の乗車中と、降りて駅の中を歩いている時でした。
ポイント
海外スリはどんな手口で狙ってくる?
ヨーロッパのスリはどのような手口で貴重品を狙ってくるのでしょうか?
単純にポケットに手を突っ込んでくることが多いです。
他にも特に注意が必要なのが、複数人のグループ犯行です。
誰か一人がこちらの注意を引いている間に、実行犯が犯行に及ぶパターンです。
実際に私も複数人のグループ犯行によると思われるスリ被害に遭いました。
ポイント
私の海外スリ被害 実体験
ここからはより海外スリをリアルに感じていただくため、私の実体験を書いていきます。
マドリードの地下鉄に乗っていた時です。
私は席に座らず車内に立っていました。
一人の女性が不自然に横に並んで来たので、おかしいと思い離れました。
今にして思えば、その時にポケットを触られ、財布の位置を確認されたのかもしれません。
その時の私は、不注意にも財布をスボンの尻ポケットに入れてしまっていました。
次の駅に着いた途端、周りにいた2〜3人ほどの男が降りようとしました。
私はそれに巻き込まれ、押し出されるように一緒にホームに降りました。
満員電車で大きな駅に着いた時ならあり得るでしょうが、そこまで混んでいない電車でそのようなことが起きて、少し焦りました。
その時のどさくさでポケットから財布を抜き取られたのでしょう。
気がついた時には財布がなくなっていました。
その日はマドリードに着いた初日。
しかもその旅行は妻と海外で挙式を挙げるためのものだったのです。
挙式の準備と観光のため、挙式の数日前にスペイン入りしていたのでした。
財布にはそこまで多くの現金は入っていなかったものの、VISAとJCBのクレジットカードや銀行の国際キャッシュカードが入っていました。
これから挙式とその後に新婚旅行を兼ねたポルトガル旅行…。
その旅行の初日に財布をスラれたと分かったときは生きた心地がしませんでした…。
さいわい、挙式の費用やそれに関わる宿泊費は日本ですでに払込済み。
現地の食事やお土産代を払う必要がありましたが、無事だった妻のクレジットカードに頼り、事なきを得ました。
それまでに何回も海外一人旅をしたことがあり、海外挙式旅行の初日、そして妻と二人という少しの安心感と高揚感。
私に油断と隙があったことは間違いありません。
(後日談)
帰国後現地日本大使館から連絡があり、奇跡的に財布が戻ってきました。
誰かが届けてくれたのでしょう。拾った人によると、「地下鉄のトイレのゴミ箱に捨てられていた」とのことでした。
返された財布の中を見たら、現金だけがなくなっており、クレジットカードは全て入ったままでした。
(もちろんカード会社に紛失連絡済みなので、すでに無効なカードですが。)
このことからも、スリ犯の目的は現金のみということがわかります。
ポイント
スリに遭わないための対策 3つ!
私が被害に遭った時のように、複数人で注意をそらしたりと次第に巧妙化しているスリの手口。
どうやったら防げるのでしょうか?
多くの人は「気をつける」と言います。
それだと具体性にかけますよね?
では何をどう気をつければいいのか、アドバイスします!
これを守っても「絶対」ではありませんが、被害に遭う可能性を減らすことはできるはずです。
対策① 財布をポケットに入れない!
貴重品は尻ポケット、上着のポケット、胸ポケット、バッグのポケット、どこであろうとポケットに入れたら取られます。
なぜならポケットは自分の手が簡単に入るようになっていますよね?
それはスリ犯にとっても同じだからです。
では貴重品はどうやって持てばいいのでしょうか?
対策② 現金は少額をポケットに入れる。現金以外の貴重品は預けるか、服の下に入れる!
現金はその日すぐに使う分だけ、ポケットに入れて持ち歩きましょう。
(私は30$を目安にしています)
現金以外はホテルのフロントや部屋にあるセーフティボックス(金庫)に預けましょう。
ホテルへのチェックイン前、チェックアウト後でセーフティボックスが使えない時は、服の下に隠し持つのがおすすめです。
首から下げるタイプの貴重品入れをおすすめします。
これを服の下に下げるのが、最も安全性が高いです。
ただ、吊り下げタイプはポケットのように簡単に取られにくい反面、それがデメリットにもなります。
つまり貴重品が取り出しにくいです。
なので、吊り下げタイプの貴重品入れには、取り出す頻度が少ないパスポートや予備の現金・クレジットカードをしまいましょう。
取り出しやすいポケットに、1日で使う程度の現金(30ドル程度)やメインのクレジットカードを入れます。
最悪、これらはなくなってもいいという覚悟で。
現金の直持ちに違和感のある人は、安い小型の旅行用財布を用意してもいいと思います。
対策③ ショルダーバッグ、小さいリュック、バッグは服の下に!
ショルダーバッグを肩からかけて、その上からジャンパーやジャケットを着ると、防犯効果が高くなります。
ショルダーバッグは、「サコッシュ」や「メッセンジャーバッグ」とも呼ばれますね。
「防犯効果が高くなる」というのは、つまり
- 持ち物を他人から見えにくくする効果
- 万が一ひったくられた時に簡単に脱げない効果
という2つの効果のことです。
また上着を脱がないとリュックやバッグを脱げないので、油断してその辺にポンと置いて置き引きに遭う可能性も下がります。
このように3重の防犯効果があっておすすめですが、欠点もあります。
・薄着になる暑い時期には使えない
・服の下でも違和感がない小ささのバッグやリュック、ポーチしか使えない
なのでやはり、暑い時期でも服さえ着ていれば使用できる「首下げセキュリティポーチ」と「現金」のコンビが一番いいと思います。
スリに遭う可能性を減らす注意点 3つ!
ここまではスリに遭わないための対策をあげてきました。
ここからは、どんな状況で気をつけたほうがいいのか、注意点を確認しましょう。
注意点① 複数人での行動時に注意する!
複数人でのグループ旅行の時は、お互いがお互いを注意して見るので、安全性が高まるのではと思うかもしれません。
しかし私の経験ですが、複数人のグループ旅行の場合、警戒心が少し下がる傾向にあるので、注意が必要です。
一人旅の場合、多少の不安と孤独感から、常に旅行中は気を張って警戒しています。
また、知っている人と話さないため、常に100%の注意を自分とその周辺に向けられます。
しかし複数人のグループ行動の場合、「何かあっても誰かが見ていてくれる」という安心感があります。
また、言葉の通じる人と話ができるため、自分以外のことに気を取られます。
すると油断と隙が生じやすくなるので、注意しましょう。
おすすめするのは、複数人で旅行中に混雑した場所を歩くときは、お互い声を掛け合って警戒心を上げることです。
あまり離れすぎず、隣同士でお互いの目の届く範囲で相互警戒しながら歩くのもいいでしょう。
注意点② 密集して動く場所が一番危険!
大抵のスリは人混みに紛れてバッグや服のポケットに手を入れてきます。
スリが成功しても未遂に終わっても、人混みに紛れれば捕まる危険性が低くなり、逃げられる可能性が高まるからです。
密集して動く場所では特に注意しましょう。
具体的には、鉄道・地下鉄・バスなどの駅。そして市場や蚤の市のようなごった返した場所です。
そういう場所では、バッグを持っている場合は両手で抱える。
現金をポケットに入れていれば、ボケットに手を入れて現金に触っておく。
というような最大限の警戒をしながら歩くべきです。
注意点③ 不自然な距離感に気を付ける!
不自然な距離感で近寄ってくる人は警戒しましょう。
私のスラれたケースでもそうでしたが、スリをしようとする人は対象者に密着しなければならないので、不自然に近寄ってきます。
こんな人がいたら注意!
・密集した場所で、必要以上に押してくる人。
・混んでいる電車で、やたら体をくっつけてくる人。
・混んでもいない場所なのに、隣に並んでくる・座ってくる人。
何かいつもと違っておかしいな?という直感は、大抵の場合正しいと思ってください。
そういう場合は、すかさず体を動かす・離す・その場から立ち去るべきです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
海外旅行におけるスリの現状、手口、実体験から対策・注意点までを見てきました。
ポイントをまとめます。
海外スリ対策 ポイント
・海外スリはヨーロッパの公共交通で頻発
・複数犯の場合もあるから注意が必要
・スリ被害対策には、貴重品をどのように持つかがとても大事!
・スリに遭いやすい状況で、どれだけ周囲への警戒心を高められるかが大事!
スリは時として強引だったり巧妙だったりします。
しかしスリに遭いやすい場所・状況を把握して対策を取れば、被害に遭う可能性を限りなく低くできるはずです。
ぜひ皆さんにはスリに遭わず、安全な海外旅行を楽しんでいただきたいです!
プロフィール
のびた
- 野遊び台湾.net運営者
旅人
航空会社運航乗務員(15年くらい)
1980年生まれ 41歳
航空会社の転職を機に台湾に移住。
妻と子供と台北に暮らして5年余り。
体調不良になり一時休職したのをきっかけに
生き方をちょっとだけ見直した結果、ブログを始める。
台湾・旅・アウトドアを中心に楽しいことを発信していくつもりです。
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